A: 一番に大切なことは、お二人でよく考えて決めていただくことだと思います。そして、そのときに次のことが十分になされているかどうかをチェックして下さい。

 どのような障害であるか、お医者さんは十分な説明をしてくれましたか?大切な子どものことですから、もし十分な情報が得られなかったら、他のお医者さんに聞いてみることも大切だと思います。また、障害者団体やその家族の団体などに、電話などで情報を教えてくれるように依頼をしてみてください。また、このJDSNのホームページで情報を得るのも方法だと思います。

お腹の赤ちゃんについて考えるときに、障害だけが念頭にありませんか?障害ということだけを通して赤ちゃんについて考えるようになっていませんか?赤ちゃんを、もっと全体としてとらえてあげる必要はありませんか?

「障害を持って生まれてくれば、赤ちゃん自身が不幸だ」と思っていませんか?でも、死んでしまった方がいいほど不幸な障害というのは、ないと言っていいでしょう。障害をもった方々も、障害がなければもっとよかったかなあと思われているかも知れませんが、でも、一生懸命に生き、人生を楽しみ、また泣くときもあるのではないでしょうか?この点は、障害があろうがなかろうが、同じではないでしょうか。

JDSNからのメッセージ

 あなた方の子どもを、あなた方の枠の中に閉じこめようとしていませんか?子どもをつくるということは、あなた方と別の人格を育てることです。これから先の長い育児の過程で、あなた方は子どもが自分の思うようには育たないことを知ることになります。自分のことを考えてみても、親離れこそが、ご自身の成長の過程であったと思いませんか?

 障害があっても心優しい子どもに育つかも知れません。障害がなくても、非行に走ったりするかも知れません。それを全部受け入れることで、親としての役割が果たせるのではないかと思いますが、如何ですか?

 障害があろうがなかろうが、お腹の赤ちゃんはあなた方の赤ちゃんです。赤ちゃんを守ってあげるのが親の役目ではないでしょうか。あなた方の赤ちゃんを守ってあげられるのは、あなた方以外にはいません。人工妊娠中絶というのは、その赤ちゃんを突き放すことになりますね。本当に、そのことがあなた方の幸福につながるでしょうか。この妊娠は、あなた方が望んだ妊娠ではありませんでしたか?

 あなた方お二人の子どもさんですから、お二人の気持ちを大切にすることです。情報を得たうえで、お二人でよく相談して決めることが大切です。そのうえで、なお人工妊娠中絶を決断されるのであれば、その決断はそれとして大切にすべきであると思います。しかし、中絶の決断は、親の立場や状態からみて最後のこれしかないという決断であって欲しいと思います。


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